自分がワキガかチェックすることは可能?ワキガを解消する方法

2019.6.14 / MASTER
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ワキガに限ったことではありませんが、自分のニオイは嗅ぎ慣れているため、なかなか自分のニオイを自覚することは難しいものです。

体臭というと代表的なものの1つがワキガですが、ワキガを自分でチェックすることはできるのでしょうか。また、ワキガを解消する方法はあるのでしょうか。


ワキガとは


自分でワキガかどうかをチェックする方法について紹介する前に、まずはワキガとはどのようなものなのかについて知っておきましょう。


腋臭症のこと
ワキガは漢字で書くと「腋臭」となります。
文字通り脇の下にあるくぼみ(腋窩:えきか)から発せられるニオイのことを言いますが、ワキガのことを医学的には腋臭症(えきしゅうしょう)と呼んでいます。

誰にでも体臭はあるものですが、ワキガの場合、腋窩から独特の悪臭を放ちます。
第二次性徴期(思春期)以降に発症するのが一般的です。

人間の汗腺にはエックリン線とアポクリン腺の2種類があります。
エックリン線は全身に分布していますが、アポクリン腺は外耳道や外陰部、脇の下などに分布しています。

そしてワキガのニオイの元となる汗は、アポクリン腺から分泌されるのです。
とは言っても、アポクリン腺から分泌される汗自体にニオイがあるわけではありません。

アポクリン腺から分泌された汗に含まれるたんぱく質や脂質が、脇に生息している皮膚の常在菌によって分解されることで、ワキガ特有のニオイが発せられることとなるのです。

ワキガの人の耳垢は湿っているケースが多いのですが、それはアポクリン腺が外耳道にも分布しているからです。
耳垢が湿っている人全員にワキガが見られる訳ではありませんが、およそ80%にワキガが見られるということです。


ワキガの原因
何とも言えない強烈なニオイを放つワキガですが、そもそもなぜワキガになってしまうのでしょうか。
ワキガの原因としては、以下のようなことがあげられています。


遺伝
ワキガの原因としてまず挙げられているのが遺伝です。
すべての生物は遺伝形質をもっており、優性と劣性に分かれます。
メンデルの法則で遺伝について学んだ記憶をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

人間の遺伝形質の代表的なものが、肌の色や髪の毛の形状などです。
たとえば、アフリカ系の人と白人が結婚したとします。

肌の色に関しては黒が優勢で、髪の毛以上に関しては巻き毛が優勢です。
そのため、黒人と白人夫婦の間に生まれた子供は、肌の色が黒く、そして巻き毛になるのが一般的なのです。

日本人の場合、およそ6人に1人の割合で耳垢が湿っているということですが、耳垢が湿っていることを軟耳垢と呼んでおり、軟耳垢は優性遺伝だとされています。

そのため、両親のうち一方が軟耳垢であった場合、子供も軟耳垢になる可能性が高くなります。
ただ完全に遺伝するという訳ではなく、80%程度の遺伝が見られるということです。

そして、先述したように軟耳垢の人のおよそ80%程度にワキガが見られるということです。
つまり、ワキガも遺伝することが多いということなのです。


食習慣
ワキガの原因としては食習慣もあげられます。
特に動物性たんぱくや脂肪分を多く含む食事を好む人の場合、ワキガの匂いが強くなりがちだということです。
なぜなら、動物性たんぱくや脂肪はアポクリン腺を刺激するからです。

後述するように日本人は比較的ワキガの少ない民族なのですが、高度経済成長期以降、脂っこいものやカロリーの高いものを好んで食べるようになり、従来の和食中心の食習慣ではなくなってきました。
そのことも、日本人のワキガ増加につながっているのではないかと考えられています。


ストレス
ストレスは万病のもとなどと言われますが、ワキガに関してもストレスの関与が指摘されています。
ストレスを感じると自律神経のバランスが乱れますが、その際にアポクリン腺が刺激されると考えられているのです。

また、ストレスによって自律神経のバランスが乱れると、交感神経優位の状態が続くこととなります。
交感神経が優位になると、寝ている間に汗をかきやすくなります。

自律神経失調症の人やうつ病の人が寝汗をかきやすいのは、寝ている間も交感神経優位の状態が続いてしまうからです。

寝ている間にアポクリン腺からの汗の分泌量が増えてしまえば、それだけワキガのニオイも強くなってしまうという訳です。


肥満
ワキガの原因としては肥満もあげられます。
肥満の人には体脂肪が多く蓄えられているため、体温を放出しにくくなっています。
そのため、痩せている人に比べて汗をかきやすいのです。

汗をかくとわきの下が蒸れてしまい、ワキガの元となる雑菌を繁殖させてしまいます。
そのため、ワキガのニオイが強くなってしまうのです。


汗をかく習慣がない
意外に思われるかも知れませんが、汗をかく習慣がないことも、ワキガのリスクファクターとなります。
普段から汗をかいておかないと、老廃物を体外に排出できなくなってしまいます。

そのような状態でいざ汗をかいた場合、溜まっていた老廃物が一気に排出され、細菌の繁殖を促してしまいます。
その結果、ワキガのニオイがきつくなってしまうのです。


タバコやアルコール
タバコに含まれているニコチンや、お酒に含まれているアルコールには、汗腺を刺激する作用がありますし、そもそもタバコやアルコール自体が体臭の元となります。


ワキガと民族性
ワキガには民族性があると言われています。
人類の祖先はアフリカで誕生したと言われていますが、アフリカ系の人は100%ワキガを持っているということです。

欧米人も70%から90%がワキガを持っているとされます。
そのため、アフリカや欧米でワキガを気にする人はほとんどいません。
また、ワキガに関する英語の研究論文も少なく、あったとしても日本や韓国、台湾や中国のものがほとんどだということです。

日本や韓国、台湾や中国ではアフリカや欧米とくらべてワキガの発症率が低いため、ニオイを気にして治療をおこなう人が多いのです。
中国人のワキガ率は世界でもっとも低く、3%から5%程度とされています。

ちなみに、世界三大美女の一人である楊貴妃はワキガだったという興味深い説があります。
楊貴妃は時の工程である玄宗に愛され、いわゆる「傾国」の美女と言われた女性です。

楊貴妃のルーツは中国ではなく、ワキガを持つ胡族をルーツとしており、また、高級な香料である麝香を焚きしめたことから、一種独特の蠱惑的な香りを身にまとっていたと考えられています。

ワキガの元となるアポクリン腺は「性腺」の一種と考えられていることから、一般的には思春期以降に発症し、中年期には収まってくると考えられています。


日本人とワキガ
古代日本人にはワキガを持つ先住民族がいました。
それは縄文人と呼ばれる古モンゴロイドです。
古モンゴロイドは耳垢が湿っており、ワキガの人が多かったと考えられています。

一方、朝鮮半島から渡来した弥生人と呼ばれる新モンゴロイドは乾いた耳垢をしており、ワキガの人も少なかったと考えられています。

また、昔から日本では玄米や魚を中心とし、野菜や果物、きのこや海藻をバランスよく食べていました。
明治維新が起こるまでは、豚肉や牛肉は「四つ足」と言って忌避されていたほどです。
そのことも、日本人にワキガが少ないことの一因となっているようです。

日本人の場合、ワキガに男女差は特にないということで、ほぼ1:1の割合で見られるそうです。


ワキガが目立ち始める時期
ワキガはアポクリン腺から分泌された汗に含まれるたんぱく質や脂質が、常在菌に分解されることによって表れます。
そのため、汗をかく機会の多い夏にニオイが強くなりがちです。


ワキガをチェックする方法


ワキガをチェックする方法は簡単です。
自分の耳垢が湿っていて、両親のうちいずれかがワキガ、もしくは軟耳垢であれば、ワキガだと考えていいようです。


ワキガへの対処法



もしワキガをチェックしてみて、自分がワキガだったと分かった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。


制汗剤を利用する
ワキガへの対処法としては、制汗剤を利用するということがあげられます。
何度か説明しているように、ワキガはアポクリン腺から分泌された汗に含まれるたんぱく質や脂質が、皮膚の常在菌に分解されることでニオイを発します。

そのため、アポクリン腺からの汗の分泌を抑えることができれば、物理的にニオイを抑えることが可能となるのです。
その際、制汗剤が強い味方となってくれます。


こまめに汗を拭く
ワキガへの対処法としては、こまめに汗を拭くこともあげられます。
理由は制汗剤を利用する場合と同じで、ニオイのリスクファクターとなる汗を取り除けるからです。


わき毛の量を減らす
ワキガはわき毛の量が多い人や、わき毛の濃い人に多く見られる傾向があります。
実際、わき毛を永久脱毛したら、女性のワキガがなくなったというケースも多々あります。
そのため、わき毛の量を減らすことも、ワキガへの対処法となります。


ワキガの予防法


ワキガへの対処法はいろいろありますが、そもそもワキガにならないことがもっとも重要です。
遺伝だと仕方がない部分もありますが、そうであったとしてもニオイを弱くすることは可能です。
では、どのようにしてワキガを予防すればよいのでしょう。


お風呂にしっかり浸かる
ワキガを予防するためには、お風呂にしっかり浸かるようにしましょう。
お風呂にしっかりと浸かることによって、汗腺から老廃物を排出しやすくなります。

また、お風呂に入ること自体がワキガのニオイを解消することにつながります。
先述したように、汗をかく習慣がないと、体内に老廃物をため込んでしまいがちになります。

そのような老廃物が皮膚の常在菌に分解されることで、強烈な臭気を発すこととなります。
そのため、普段から汗をかくことを習慣にし、老廃物をため込まないことが重要です。

お風呂にしっかり浸かることは、自律神経のバランスを整えることにもつながります。
自律神経は交感神経と副交感神経から成っていますが、交感神経優位の状態が続くと、寝汗をかきやすくなってしまいます。

お風呂でしっかり温まることによって、血行を促進して、身体をリラックスモードにすることが可能となります。
そうすれば寝汗をかくこともなく、快適な睡眠が得られることとなります。

形成皮膚科医の中には、自律神経とワキガの関係を指摘している人もいます。
ワキガを持っている人はそうでない人に比べ、精神的に不安定な人が多いということです。
そのため、お風呂でしっかり浸かって自律神経のバランスを整えることが重要なのです。


適度に身体を動かす
適度に身体を動かすことも、ワキガを予防するためには重要です。
身体を動かすことで汗をかく習慣が身につき、老廃物をため込むリスクが低くなります。

また、身体を動かすこと自体がストレスの発散につながりますし、身体を動かして疲れれば、睡眠の質も高くなります。


食習慣を見直す
動物性たんぱくはニオイの元となります。
そのため、必要以上に動物性たんぱくを摂らないよう意識しましょう。
アフリカ系の人や欧米人にワキガが多いのは、肉食中心の食生活をしてきたからだとも考えられています。

玄米を中心に、野菜や魚、きのこや海藻といった和食に切り替えることで、ワキガのニオイを軽減することが期待できます。
ある文献によれば、「和食は究極の消臭剤」だということです。


ストレスをため込まない
ストレスをため込まないことも、ワキガを予防するためには重要です。
先述したように、ワキガの人には自律神経の不安定な人が多いからです。
ストレスは自律神経のバランスを乱すリスクファクターとなります。


タバコやお酒を控える
ワキガを予防するためには、タバコやお酒を控えることも重要です。
そもそもタバコやお酒自体がニオイの元となりますし、ワキガのにおいと混じることで、より不快なニオイとなります。


まとめ

日本人にはそれほど多くのワキガがないイメージですが、実際には6人に1人程度がワキガを持っているということです。
ただ、ニオイの程度には差があるので、それほどひどくないワキガも含んでいます。

自分がワキガかどうかチェックするには、耳垢の状態を調べてみるとよいでしょう。
もし耳垢が湿っているようであれば、今回紹介したワキガの予防法などを実践してみてくださいね。



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