口臭対策には歯磨きが効果的!口臭の原因と予防法の紹介

2019.6.15 / MASTER
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息の臭いをチェックする男性

朝起きたら口が臭くなっていた」…誰でも1度や2度はそのような経験をしたことがあることと思います。
では、なぜ口臭がきつくなってしまうのでしょうか。

口臭にはいくつかの原因と種類があるので、自分の口臭に応じた対処法や予防法を講じることが重要です。
そこで今回は、口臭の原因や対処法、予防法などに迫りたいと思います。


口臭ってなに?   


口臭とは吐いた息のニオイのことを言いますが、中でもニオイのレベルが社会的に許容範囲を超えているものについて、口臭と呼んでいます。
簡単に言うと、他人に不快感を与えるレベルのニオイを口臭と呼んでいる訳です。


口臭の種類

1人1人につき体臭が異なっているように、口の中にもニオイがあります。
では、口臭にはどのような種類があるのでしょうか。


生理的口臭


口臭の内もっともポピュラーともいえるのが生理的口臭です。
生理的という文字からも分かるように、誰にでも起こりうるタイプの口臭が生理的口臭です。

生理的口臭がもっとも起こりやすいのは朝起きたときで、その場合の口臭のことを「起床時口臭」と呼んでいます。
また、お腹が空いたときや極度に緊張したときにも生理的口臭が起こります。
その場合の口臭を飢餓口臭、緊張時口臭と呼んでいます。


原因
生理的口臭の原因としては、口の中に棲みついているバクテリア(細菌)があげられます。
口の中には常時バクテリアが存在していますが、その数は歯をよく磨く人であっても1000億~2000億と言われています。

歯をあまり磨く習慣のない人の場合、バクテリアの数は4000億~6000億、ほとんど歯を磨かない人に至っては、1兆にも及ぶバクテリアが口内に存在しているということです。

バクテリアというと悪者のようなイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、口内のバクテリアには、体内に細菌が侵入しないようにブロックする重要な役目があります。

ただ、バクテリアが活動する際に副産物として、「揮発性硫黄化合物(VSC)」とよばれる口臭の原因物質が産生されます。

代表的な揮発性硫黄化合物としては、硫化水素やメチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどがあげられます。
硫化水素は卵の腐ったようなニオイ(腐卵臭:ふらんしゅう)が特徴です。

メチルメルカプタンには野菜の腐ったようなニオイがあり、ジメチルサルファイドには生ゴミや魚の腐ったようなニオイがあるということです。
メチルメルカプタンやジメチルサルファイドは、歯周病の人からよく検出されます。

揮発性硫黄化合物には単に悪臭を放つというだけでなく、青酸ガスよりも強力な生体毒性があるとされており、それによって歯周病が進行するということです。

生理的口臭のもう1つの原因としては、唾液量の減少があげられます。唾液には食べたものを消化する働きをサポートするだけでなく、口内のバクテリアが繁殖しすぎないようにする働きもあります。

起床時や空腹時、緊張時に生理的口臭が起こりやすいのは、そのタイミングに口内の唾液量が減少しているからです。


特徴
生理的口臭の特徴は、一過性であるということです。
朝起きて歯を磨いたり水を飲んだりすれば、起床時口臭はなくなりますし、ご飯を食べれば飢餓口臭はなくなります。
また、緊張状態がされば緊張時口臭はなくなります。

生理的口臭のレベルは後で説明する病的口臭とは異なり、他人を極端に不快にさせるほどではありません。
通常の会話程度の距離感であれば、生理的口臭を感じることはほとんどありません。


病的口臭


病的口臭はその名の通り、なんらかの疾患が原因となって起こる口臭のことを意味します。
病的口臭のほとんどは口内にあるとされています。

口内が原因となる病的口臭としては、虫歯(う歯)や歯周病、歯垢や歯石、舌苔やプラスチックの義歯、詰め物の不具合や口腔癌などがあげられています。

口内以外が原因となる病的口臭としては、代謝性疾患や鼻咽喉疾患、呼吸器疾患や消化器疾患などがあげられます。

代謝性疾患としては腎機能障害や肝機能障害、糖尿病などがあげられています。
腎機能障害がある場合、口臭が魚の腐ったようなニオイになるということです。

肝機能障害がある場合、口臭がアンモニア臭くなるということです。
糖尿病がある場合、リンゴの腐ったような甘酸っぱいニオイを発しますが、このニオイのことをアセトン臭と呼んでいます。

鼻咽喉疾患の代表的なものが副鼻腔炎(かつての蓄膿症)で、口臭が膿のようなニオイになります。
呼吸器疾患としては肺結核や気管支拡張症が、消化器疾患としては逆流性食道炎や食道ヘルニアなどがあげられています。


原因
病的口臭の原因は、その元となる原疾患です。
歯周病や虫歯の場合、食べカス(プラーク)がリスクファクターとなりますし、代謝性疾患は生活習慣がリスクファクターとなります。

その他、歯を磨く習慣や運動習慣、アルコールやたばこ、食習慣や遺伝、疲労やストレスなども病的口臭のリスクファクターとなり得ます。


特徴
病的口臭の特徴は、原疾患を治療すれば口臭もなくなるということです。
逆に言うと、原疾患を治さなければ、歯を磨いてもうがいをしても口臭はなくなりません。


外因性口臭


外因性口臭とは、食べたり飲んだりしたものや、嗜好品などが原因となって起こる口臭のことを意味します。

原因
外因性口臭の原因としては、飲食物や嗜好品などがあげられます。
特に、ねぎ類やニンニクなどニオイの強い食べ物や、アルコールやたばこといった嗜好品が外因性口臭の原因となります。


特徴
外因性口臭の特徴としては、時間の経過とともに口臭が弱まるということです。
そのため、治療の必要はありません。


心因性口臭


心因性口臭は、実際には口臭がないのに、自分で口臭があると思いこんでしまっている状態を言います。医学的には「自臭症」と呼ばれています。


原因
心因性口臭の原因としては、ストレスや不安といった「心の病」が」あげられています。


特徴
心因性口臭の特徴としては、社会生活に悪影響を及ぼすということがあげられます。
実際には口臭がないのに「自分の息が臭い」と思いこむことで、日常生活にも支障をきたすようになります。


口臭対策に歯磨きが効果的な理由


口臭対策には歯磨きが効果的です。
その理由としては、細菌の異常な繁殖を抑えたり、唾液の分泌を促したりすることがあげられます。


雑菌の繁殖を抑える
口臭の原因の1つが、口内のバクテリア(細菌)が異常に繁殖することです。
口内のバクテリアは私たちの身体にとって必要なものではあるのですが、数が増えすぎると口臭のリスクが高くなります。

特に虫歯の原因菌となるミュータンス菌の数が増えすぎた場合、歯垢(プラーク)を分解して酸を発し、それが虫歯を進行させます。
その際に副産物として、揮発性硫黄化合物が産生されるわけです。

つまり、歯を磨くことでバクテリアのエサとなる歯垢を取り除けば、揮発性硫黄化合物の産生量を抑えることが可能となるのです。
揮発性硫黄化合物は歯周病を進行させる原因物質でもあるので、歯を磨くことは歯周病予防にもつながります。


歯磨きの香りで口臭を防げる
歯磨きの中には爽やかな香りのする成分が含まれています。
そのため、朝起きたときや緊張したときなどに歯を磨けば、一時的に口臭を抑えることができます。


唾液の分泌を促す
歯を磨くと唾液の分泌を促すことが可能です。
唾液には消化をサポートする働きがあるだけでなく、バクテリアの増殖を抑える効果もあります。


食べカスを取り除ける
歯磨きというと、一般的に食事の後におこなうのが普通だと思います。
その目的は食べカス(歯垢)を取り除くことです。

食べカスはバクテリアが繁殖する際のエサとなり、虫歯のリスクファクターとなります。
また、バクテリアが繁殖すれば揮発性硫黄化合物が産生され、歯周病のリスクも高くなります。

歯を磨くという行為は単に虫歯を予防するためだけでなく、口内のバクテリアの量を正常に保ち、歯周病を予防するためにおこなうことでもあるのです。


口臭の予防法


口臭を予防するにはちょっとしたコツがあります。
生理的口臭程度であれば、以下のようなことを意識することで、簡単に改善することができますよ。


朝起きたらうがいをする
口臭の予防法としては、朝起きたらうがいをすることがあげられます。
朝起きた時に息が匂うのは誰にでも起こりうることです。

なぜなら、夜寝ている間に口内が渇いてしまうからです。
鼻呼吸ができない人や、いびきをかく人の場合、朝起きた時の口臭がきつくなってしまいます。

そのような人は、朝起きたらコップ1杯の水を飲むようにしましょう。
口の中を潤すことによって、朝起きた時の口臭は速やかに改善されます。


食後は歯を磨く
口臭を予防するためには、食事の後に歯を磨くことも重要です。
食後に歯を磨いておこないと、バクテリアのエサとなる歯垢を残してしまいます。

歯垢が分解される際にバクテリアは虫歯の原因となる酸を放出しますし、副産物として産生される揮発性硫黄化合物によって、歯周病のリスクも高まります。

歯周病というと中年期以降に見られる疾患だと思いがちですが、実は20代の人でも7割の人が、30代になると8割の人が歯周病を発症しているとされます。

歯周病になると口臭がきつくなるだけでなく、いずれ歯が抜け落ちることとなります。
永久歯は2度と生えてこないので、若いうちからしっかりと歯を磨き、口内環境を良好に保つことが重要です。


こまめに水分を補給する
最近はデスクワークが主流となっていますが、パソコン仕事に集中していると、ついつい水分補給を怠ってしまいがちです。

水分補給をしないと唾液の分泌量が減少し、口臭の元となってしまいます。
机の片隅にでもペットボトルを置いておき、こまめに水分補給をおこないましょう。


舌も磨く
舌を磨くことも口臭予防につながります。
人間の舌の中央はやや白っぽくなっており、その部分のことを「舌苔(ぜったい)」と呼んでいます。

舌苔は舌の表面に細菌が付着したものです。
そのため、細菌が繁殖すると舌苔の範囲が広がり、色も濃くなります。そうなると、やはり細菌によって口臭のリスクが高くなります。

ただ、舌はとても繊細な器官なので、歯ブラシでゴシゴシ擦ってしまうと、舌の表面に傷をつけてしまいます。
専用に舌クリーナーを使って舌を磨くようにしましょう。


マウスウォッシュを利用する
マウスウォッシュを利用することも、口臭予防につながります。
仕事で人に合う場合など、緊張して口臭が増すケースもあります。
そのような場合、事前にマウスウォッシュで口内を洗浄しておきましょう。
唾液の分泌量を増すこともできるので、口臭予防につながりますよ。


ストレスを発散する
意外に思われるかも知れませんが、ストレスを発散することも口臭予防につながります。
ストレスは万病のもとなどと言われますが、口臭とも密接な関係にあります。

ストレス状態が継続すると、自律神経のバランスが乱れます。
自律神経が乱れると、最初に粘膜にダメージが加わります。
消化管の粘膜にダメージが加わった場合、消化器疾患を発症し、口臭のリスクが高くなります。

また、ストレス自体が口内を乾燥させるため、緊張時口臭のリスクも高まりますし、ストレスが昂じると心因性口臭を発症する可能性もあります。

ストレスを自覚しているのであれば、たまにはカラオケで大きな声を出したり、時間を気にせず趣味に没頭したり、気の置けない友人との会話を楽しんだりしましょう。


それでも口臭が気になるときは
口臭予防をしても、どうしても口臭が気になるという場合、口臭外来を受診するとよいでしょう。
最近は病院でも専門化が進み、口臭をメインとして扱っているクリニックなども増えてきています。

口臭外来には口臭を数値化して測定する機器があるので、視覚的に口臭があるのかどうかを確認できます。
心因性口臭がある場合にも、口臭を測定器で判定することには大きなメリットがあります。


まとめ

口臭のほとんどは口内由来のものであり、毎日ちゃんと歯磨きをしていればそれほど口臭を発するようなことはありません。
また、生理的口臭は時間の経過とともになくなるものです。

ただ、家族やパートナーから口臭を指摘されるような場合、もしかしたら鼻咽喉疾患や内科系の疾患、歯周病などが進行している可能性もあります。
その場合、速やかに口臭外来を受診するようにしましょう。


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